ドイツに住んでいて、辺りを見回すと、ふと気づくことがあります。
…外に洗濯物を干している家庭がめっちゃ少ない…。
ドイツ人ももちろん普通に洗濯するし、一般的には清潔な服で過ごしているのですが、じゃあ洗濯物はどこに干してるんやと。
今回は、ドイツ人の洗濯物干しスペースに関して書いていきます。
ベランダがスタンダードじゃない?
日本人なら、洗濯物はベランダがあればそこで干すものという考えが大多数かと思われます。ベランダがなければ仕方なく部屋か風呂場に干すぐらいでしょうか。
ドイツでもベランダに干している家庭はあるのですが、日本みたいにどこもかしこも、というにはあまりにも見かけないことに気づくでしょう。
アパートの場合は共用の物干しスペースがある
ドイツの皆さんがアパートに住んでいるなら、大なり小なりアパートの住民が共用で使える物干しスペースがあります。ベランダがない家ならなおさらです。
…万が一なければ乾燥機をどこかで使うか、我慢して部屋の中で干すしかありません。
庭がある一軒家なら無問題
一方、家と地続きで庭があるならそこに干してる一軒家はかなりあります。干しているものを見られるのが恥ずかしいという以外に遠慮する理由はなく、また一軒家なら道路からは完全に見えないようになっているので、こんな傾向があるのかなと考えていました。
法律はない
そもそも、ドイツには洗濯物を外に干してはいけないという法律はありません。なので、これが理由で刑事罰に問われる、ということはありませんのでご心配なく。
ただし場合によっては大家さんから注意を受けることがあります。
賃貸契約書に明記されていればそれに従う
ドイツでお部屋を決めるときに、じkkkkkkkkkkkkっくり賃貸契約書を読み込んでみると、ほとんどの場合、アパートの敷地内に共用スペースがあればそこで洗濯物を干すこと、といった文言があります。うちの場合は地下にあるので、隣人の洗濯物が干されている横に自分のものを干すことも普通にあります。
一般的にはこれはベッドシーツや布団など大きいものが対象で、自分の下着をこれらもろとも干さなければいけない、というわけではないようです。
下着、靴下、シャツなどは自分の部屋のどこかで干してもいいとのこと。ベランダがあるならそこでも構わないのです。
隣人の迷惑になるような干し方はNG
ただし、ベランダに干すことでほかのアパートの住民の迷惑になるようならそれは家主から咎められます。例えば、
- 脱水しきれていない衣類をベランダの域外に出して、下の階の住民のベランダを濡らす
- 長いタオルをベランダの外に出して下の階の住民のベランダからの景観を損なう
- 風で飛んだ衣類が隣人の部屋に入り込む
など、自分が洗濯物を干さなければ起こりえなかった不手際で他人が迷惑を被る場合を指します。
勝手に物干しスペースのための工事はできない
ではそうならないように壁に穴をあけたりして、自分の部屋のベランダに物干し竿を掛けられるようにしようとするのもダメです。共用の物干しスペースはそのためにあるのであり、規則としてしっかり守るよう求められます。
先述の一軒家では洗濯物が多く見かけられるのは、賃貸であっても近隣住民に迷惑をかけるような干し方になるケースがなく、また庭があれば工事せずとも物干しネットのついた竿を地面にぶっ刺したら解決するからではないかと思います。
違反が重なると家賃を上げられるかも
僕は家主から注意を受けたことがないので何とも言えませんが、考えうる罰則としては一時的な罰金、近い将来での家賃上昇、違反が悪質な場合退去にも発展することが考えられます。
部屋干しも注意!
共用スペースにはできれば干したくない、でもベランダや庭はないという住環境の皆さん。理論上自分の部屋の中に衣類を干すのはありなのですが、湿気や気温を管理しないといつの間にか壁に黒カビが広がって、発覚次第えらい額の修繕費を請求されます。もしかしたらそっちのほうがお財布に痛いかもしれないので、部屋で洗濯物を干すときは十分注意してください。
場所の使い分けで快適に
ということで、これを踏まえて僕はベッドシーツ、デニム、パーカーなど大きめのものは共用の物干しスペースに、下着やTシャツはベランダに干すようにしています。
珍しくめっちゃ天気いいので、部屋干しでカビ臭さが残る洗濯物に日光消毒を試みます。食らえ!!!!! pic.twitter.com/bZZHFYENb3
— しめじ (@shimejigermany) January 28, 2024
今のところこれで隣人から文句を言われたり、家主から注意されたことはないのでこのまま行こうと思います。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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