ドイツの大学に出願するために、ドイツ語能力を何らかの方法で証明しないといけないとなったときに挙がる資格試験の一つに”telc Hochschule C1“というものがあります。
ドイツ国内でのみ受験可能なので、ドイツで大学の出願準備している人向けの記事になりますが、該当する皆さんはぜひ参考にしてください。
記事を書くにあたり参照したのは、telc事務所の概要ページ
語学学校aleduのtelc Hochschule C1の概要ページ
Einfach zum Studium!: Deutsch für den Hochschulzugang: Deutsch für den Hochschulzugang, Lehrbuch mit Audios, C1
Einfach zum Studium: telc Deutsch C1 Hochschule (トレーニング教材)
Pruefungstraining. telc Deutsch C1 Hochschule
Prüfungstraining: telc Deutsch C1 Hochschule (模擬試験)
です。
今回は会話編の解説をしていきます。
問題形式と時間配分
telcの読解は、大問2問を最大25分で解きます。ただし、第1問のための準備時間、他の人の順番で自分が聞いているだけの時間を含めると、50分前後になるかと思われます。
二人、もしくは三人一組
Goethe Zertifikat C1でもこの形式ですが、telcの会話パートは他の受験者と一緒になって臨むことになります。2問とも、協調性も評価基準の一つになるので、自分の回答、組んだ相手の発言内容両方に気を遣う必要があります。
第1問 プレゼンテーション
各々ランダムにテーマが与えられるので、テーマをもらってから20分で導入、自分の立場、そのための根拠、締めくくりまでの構成、内容を準備します。プレゼンは一人当たり3分なので、緊張しているとあっという間に終わってしまうでしょう。
一人がプレゼンしている時、組んだ相手はその内容をメモして、理解に努めます。同じtelcの聴解編 第3問と似たような感じをイメージしてくれればと思います。
プレゼン終了後、相手はその内容の要約を口頭で発表し、プレゼンの中で気になったことを1、2点質問してきます。この時の相手パートは2分ぐらいです。
プレゼンしていない時でも気が抜けない
上記の通り、自分がプレゼンをしていない時でも、相手のプレゼンを聞いていないといけないので、休憩時間はありません。
また、三人組で受験する場合でも、1番目のプレゼンの要約と質問を残るどちらがするのかは、直前まで明かされない可能性があります。なので二人とも聞いて理解していないと、準備が十分にできない恐れがります。
第2問 ディスカッション
グループに対して一つ、抽象的なテーマが与えられます。受験者は組んだ相手と一緒に、その内容について6分間議論し、グループ全体としての結論を回答として発表します。
相互コミュニケーションを意識して
第1問のプレゼンと違い、グループで意見交換をしながら話を進めていくのが第2問での重要ポイントです。与えられたテーマを自分がどう解釈したか、自分の立場とその根拠をお互いに話し合って結論を出さないといけないので、自分一人だけで時間を使いすぎない、また相手の話を一方的に聞いてるだけにならないようにしてください。
発言内容の質もそうなんですが、それと同時に会話のキャッチボールができているかどうかも大事です。
telc自習用教材
冒頭でも紹介しましたが、参考書としては
- Einfach zum Studium!: Deutsch für den Hochschulzugang: Deutsch für den Hochschulzugang, Lehrbuch mit Audios, C1
- Pruefungstraining. telc Deutsch C1 Hochschule
の2冊をお勧めしています。
その他、役立ちそうな教材は以下の通りです。
自社アプリで語彙力トレーニング
telcは、C1受験者用に独自のアプリを開発しています。無料版で第1章だけ体験可能で、その後は有料のコンテンツです。参考書で勉強しているだけでも結構語彙力は上がると思いますが、とことん勉強したい、という方にお勧めです。
Android版
iOS版
大学での授業を想定した場面
プレゼンとグループディスカッションということで、さすがtelc Hochschule C1の名を冠するだけの試験内容になっています。試験ということで気負いがちですが、大学生活の一部になると見方を変えて臨んでみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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