ひとつ前のブログで、ドイツの大学の記述式テストがどんな感じかというのを解説しました。今回はレポートについてです。これも単位を取る上で大事なことなので、僕の体験をもとにできるだけ詳しく解説します。
大体A4で10ページまで
(文系の場合、)一コマ授業の単位を取るためにレポートを書くなら、これぐらいの量になると思います。多いと思うかもしれませんが、英語やドイツ語で書くと割とあっという間です。日本語の単語がいかに短いのかを実感することになるでしょう。後述のフォーマットが、見やすさ重視でフォントが大きかったり、行間が広かったりするとさらに書く量は減ります。
多すぎず
注意して欲しいのは、既定のページを超えないこと。まとめる力がないとみなされます。日本の大学に通っていた時、同級生のレポートが、指定のページ数の倍以上あったことに「熱心ね、うふ♡」とか言って教授が大喜びしていたのを見たことがあったのですが、ドイツの大学ではそれは通じません。
サボらず
もちろん少な過ぎてもダメです。5ページ以上あれば、半ページぐらいは残してもあんま言われないですが、それでもページ数変わるぐらいにサボると内容不十分みたいな扱いを受けることがあります。情報の質に気をつけたら、意外と書けるので頑張りましょう。
かといってページ数を稼ぐために画像を挿入しすぎないこと。かさ増しは必ずばれるし、中身がスカスカになってしまいます。パワポで作る資料かと見間違うほどの文字量で出してくる輩に単位をくれる神(orめんどくさがり)な教授はいないものと思ってください。
フォーマットがある
行間、文字の大きさ、フォント、余白は基本。Word2007以降の機能で目次、注釈、挿絵のタイトル付け、文献目録を作成する機能も多用することになります。Word、あるいはその互換ソフトのいろんなところをフル活用し、全部覚えたころにはマスタークラスまで駆け上がった気分に浸れます(過言)。日本の社会人より、ドイツの学生の方が実はWord得意なんちゃう?とふと考えますよ。ほんまに。
逆にこれが守れてないと減点の対象になり、あまりにひどいと書き直しを命じられます。その好例(?)に関してはこちらのエピソードをどうぞ。ちょっと胸糞なので注意してください。
引用形式が指定される
Harvard、Chicago、APAなどなど、参考文献を引用するのにはいろんな様式があって、それぞれ微妙に違います。
知り合いの何人かに聞いてみましたが、Harvardがメジャーなようでした。
うちもHarvardで指定があり、学部全体を通して、1セメスターから卒業論文までそれでした。一つの様式を覚えていちいち書くのも面倒、というか正直無駄…なので、これもWordの該当ドキュメントに先に文献を登録しといて、あとでメニューから指定の引用方法で入力するようにすれば楽です。
全ては卒論のための練習
日本でここまできっちりした形でレポート書いたことなかったので、当時30手前だったにもかかわらず頭パーン状態でした。今の子ってこんなにIT駆使して単位取ってるのねと謎に関心。ただ、最初からその形式に慣れておくことで、卒業論文を書き始めるときに「あの時ひぃひぃ言いながらやってたことが無駄じゃなかった。」と思えたので結果良かったですね。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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