ドイツの大学に正規留学するにあたって、ドイツ語能力を証明するための資格試験として必ず挙げられるのが、ゲーテインスティテュートが主催する”Goethe Zertifikat C1″です。
日本で受験できることもあって、日本では知名度が高いので既に知っている人も多いかと思います。
記事を書くにあたって参考にしたのは、
Klett社出版の”Mit Erfolg zum Goethe-Zertifikat: Testbuch C1“と、Hueber社の”Fit fuers Goethe-Zertifikat C1“です。
今回は作文編の解説と対策になります。
問題形式と時間配分
作文の大問は2つ、合計約80分で解きます。また第1問はこれまでの読解や聴解と違い、一つの回答に対して様々な基準で総合的に採点されます。
第1問 グラフ分析
ここではグラフとそれに紐づけられる文言が二種類並んでおり、どちらか一つを選択して回答します。グラフは現代社会で起こっている法制度、環境整備、人口統計学上での問題などを中心に取り上げています。
それぞれのグラフの下に並んでいる文言をもとに、グラフの分析結果、自国の状況との比較、現状を打破するための提案などを自分の言葉で200語以内にまとめることが求められます。
多角的な採点基準
冒頭でも少し触れましたが、第1問はオープン・クエスチョン形式での回答ということもあって、文章の全体を複数の観点から採点されます。
採点基準は以下の通り
記述内容の充実度:最大4点
文章構成の整然さ:最大5点
語彙の多様さ:最大5点
文法の正確さ:最大6点
合計:20点
このうちどれか一つでも0点を取ってしまうと、採点対象から外れます。次の第2問は満点でも5点しかないので、第1問を落とすすなわち作文のモジュール不合格とほぼ同義になってしまいます。
回答想定時間は65分なので、どう回答するか組み立てる時間を最初にとって、精度の高い文章を仕上げていきましょう。個人的には、ゲーテC1の試験の中ではここを一番演習しといた方がいいんじゃないかと思います。
第2問 手紙、メッセージの穴埋め
導入部分に簡単なあらすじが書かれており、それに続いて手紙かメールが2通並びます。
ひとつはフォーマルなドイツ語、もう一つは友人に使うようなカジュアルなドイツ語で書かれています。どちらもあらすじに沿って書かれていて、伝えたい内容は同じものです。
ただ、片方は全ての単語が見える状態ですが、もう片方が虫食いなので、完全な形で書かれている方を参考にしながら虫食い10個を埋めていきます。一つの空欄には一つ、もしくは二つの単語が入ります。
回答想定時間は15分ですが、第1問で想像以上に脳みそを使ってしまってひぃひぃ言いながら解く人がいるかもしれません。内容は片方の手紙、もしくはメッセージを読めば全部書いていて、冷静に見れば簡単な問題なので、なんとか立て直して走り抜けてください(脳筋)。
第1問で体力を使い果たさない
参考書とかを見たとき、問題の比重どないなってんねんと思いましたが、諦めて受け入れるしかないようです。前述の通り、第1問であまり煮詰まらないように普段からも重点的に演習して慣れておきましょう。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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