ドイツの大学に正規留学するにあたって、ドイツ語能力を証明するための資格試験として必ず挙げられるのが、ゲーテインスティテュートが主催する”Goethe Zertifikat C1″です。
日本で受験できることもあって、日本では知名度が高いので既に知っている人も多いかと思います。
記事を書くにあたって参考にしたのは、
Klett社出版の”Mit Erfolg zum Goethe-Zertifikat: Testbuch C1“と、Hueber社の”Fit fuers Goethe-Zertifikat C1“です。
今回は聴解編の解説と対策です。
問題形式と時間配分
聴解の大問は2つ、合計約40分で解きます。大問二つだけということで、このサイトで紹介した別のドイツ語試験と比べて少なめです。
大問1 日常会話聴き取り
電話で問い合わせをして、内容をメモしていきます。聴解にあたっては王道の問題ですね。何をメモするべきなのかは、解答欄横に予め書かれており、オーディオ開始前に90秒間それを読む時間が設けられています。
オーディオは1回だけ流れるので、重要なパートを聴くことに集中できるように、回答欄からしっかりと情報を読み取っておきましょう。でないと、オーディオが長めなので、解答に使うべきところがどこなのか見失ってしまうかもしれません。
問題数は10問、オーディオを合わせた解答時間は約15分です。
大問2 インタビュー内容聴き取り
とあるメディアのショーで、インタビュアーがテーマを専門にしているゲストに見解を求める形式でオーディオが流れます。皆さんは、そのオーディオを聴きながら計10問の設問にそれぞれある3つの選択肢から最も適しているもの一つを選んで解答します。
問題開始から45秒、問題文を読む時間があります。問題の説明にはテーマなど一切書かれていないので、この問題文からなんとなくどういう話題が上がるのかを汲み取りましょう。
複数回のオーディオで帳尻を合わせる
オーディオは計2回、1回目と2回目の間にはまた45秒のインターバルがあります。1回目は7割ぐらいで聴いて、明らかに答えが分かるところから解答していきましょう。1回目で分からなかったところは、2回目で重点的に聴いて確実な情報を取るといった方法が一つお勧めです。
問題数は10問、オーディオを合わせた解答時間は約25分です。
全ての問題が終了した後、さらに5分前後解答を見直す時間が設けられています。特に第1問は記述式なので、書き間違いなどがないかもう一度見直しましょう。
長めのテキストに苦戦するかも?
他のドイツ語の試験ではもっと問題のバリエーションがありますが、ゲーテのC1は大問たった2問だけです。それでも他の試験と同じぐらいの時間配分です。ということは、1問1問のボリューム、密度が濃く、それだけ集中力が求められるパートになりそうです。
リスニングの耳を作るオーディオ
冒頭で紹介した対策教材は読解、作文、会話すべてのための冊子ですが、単にドイツ語がわかる耳を作るために、僕が利用していた無料サービスもここで紹介しておきます。
Deutsche Welle (DW)
ドイツのニュースや、日常的なテーマをオーディオで聞くことができます。ニュースを普通のスピード、もしくはゆっくり流すオプションがあったり、DeutschkurseではCEFRレベル別にデータを検索できたりで、段階的にドイツ語に慣れていくことができます。
また、Deutschkurseのオーディオには、本文のスクリプト、DWが作成した小テストも盛り込まれていることがあり、ちょっとしたドイツ語テストの対策にもなります。
Podcastは、Appleをはじめ、Sportify、Googleでも提供されているようなので、オーディオを聴くための選択肢は結構あります。
Easy German
以前ブログで紹介した、YouTubeのドイツ語チャンネルです。ベルリンの街中で、道行く人にインタビューをするスタイルを主としています。全編ドイツ語ですが、チャンネルオリジナルの字幕がついていて、文章でも内容を追えるので、リピートがしやすくドイツ語の学習に役立ちます。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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