前回ドイツの家探しについて、半ば脅しのような解説をしました。
今回は無事家が見つかって、賃貸契約を結んだことを前提に、住民登録の手続き(Anmeldung)に進みます。
手続き自体は簡単なので、ここはあまり構えず気軽に読んでもらって大丈夫です。
引越して2週間以内に済ませよう
住民登録は、賃貸開始から2週間以内に済ませなければいけません。それを越えると、何かしら罰則の対象になる可能性がありますので、市役所の営業時間を確認して期限に間に合うように登録しておきましょう。
大都市は順番待ちになるかも
当然ですが、住民登録をするのは皆さんだけではありません。街が大きければ大きいほど、市役所の前、そして中で待つ時間でさえも長くなっていきます。人口50万人以上の街に住む方は、せめて市役所の開館時間前には入口前で並んでおきましょう。
学生専用の営業所?
僕のいたブレーメンでは、外国人留学生のお役所手続きを一手に引き受ける専用の事務所がブレーメン大学にありました。学生の身分なら、ここで住民登録と、後々滞在許可申請もできます。一般市民と一緒だと長くなる待ち時間を避けるためにも、皆さんが住む街にそういった事務所があるのかも調べておいていいかもしれませんね。
これがある街はラッキー!それでも開館前には並んでたよ。
ベルリンは予約制
特にベルリンでは、人の出入りが多すぎて、所員の負担を減らすために、住民登録でさえ予約制になっています。こちらのリンクから、ベルリン全土、もしくは区役所ごとに空いてる日を”なんとか”探し出して、見つけたら速攻で予約しましょう。
各所選択した先に表示される、カレンダーで青く表示されている日に予約が取れます。
…青 色 の 日 付 ど こ
50か所近くある営業所ですが、ぱっと見予約できる時間帯ほとんどないですよね。
でも安心してください。毎時間状況は変わります。朝からリンク先のページとにらめっこしていると急に当日のアポが取れたりします。
これは、同じように住民登録したい人がある時点で予約していたけど、それより早いアポができるのを見つけて古い予約を取り消したことから生まれた隙間時間です。これのいたちごっこで、昨日見たら全部予約が埋まってたのに、今日見たら行けるようになってたというラッキー(?)に遭遇するのです。
こうでもせんと、いつまでも住民票取りに行けへんねん…(マジ)
逆に言うと、皆さんもこのやり方で、とりあえず空いてる時間帯に予約して、それより早い空き時間を見つけたらそっちも予約すればその分早く登録ができます。古い予約をキャンセルすることも忘れないようにしましょう。
必要書類
・パスポート
・入居証明書(Wohnungsgeberbestätigung/Einzugsbestätigung des Wohnungsgebers)
2015年11月より、新しく住民登録する際には、貸主が借主が契約を結んだ住居に移ってきたということを確認する入居証明書の提出が義務になりました。これに貸主、借主の連絡先、賃貸物件の詳細を記入して、住民登録の際に持参する必要があります。
賃貸契約を結ぶと同時に、入居証明書のフォーマットを印刷しておいて、貸主に必要事項の記入と署名を頼みましょう。
これは賃貸契約書の代わりに登録手続き用に提出するので、賃貸契約書は必要ありません。ただ、もし入居証明書と内容を照らし合わせたいと言われた時のために、一応持っておくと気持ちが楽です。
費用
大体は無料ですが、一部自治体では最大20€ほど徴収するところもあるそうです。
これがすべての始まり
さて、これで住民登録は完了です。これにより手に入る住民票(Anmeldungsbestätigung/Meldebestätigung)は、この先待ち構えている銀行口座の開設、健康保険への加入、そして滞在許可申請と、ドイツの法律の下滞在を認めてもらうすべてのステップのために必要になります。手続きは簡単ですが、だからこそ抜かりなく済ませましょう。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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