uni-assistの書類審査を経て、大学でも選考にかけられたら、いよいよ結果発表を残すのみとなります。
今までの努力を信じて受信トレイと郵便ポストを逐一チェックし続けましょう。大事なことなので何度も言いますが、受信トレイは大学のドメインからのメールを受け取れるように設定を変え、万一に備えて迷惑メールフォルダも定期的に覗くようにしましょう。
それでは、合否パターン別に、その次に何をしたらいいのかをご紹介します。
1.無事合格!
おめでとうございます!合格した方には、Zulassungsbescheid/Zulassungsgenhmigung(入学許可証)が届きます。
通常はこれに署名をして大学に送り返すか、大学が運営する学生用のオンラインポータルで入学の意思を表明します。
これと同時に、Semesterbeitragと呼ばれる、いわゆる大学の運営費を大学の銀行口座に海外送金などで振り込みます。
Semesterbeitragには大学生協の運営費、施設維持費、大学がある都市内広範で利用可能な学生定期、ゼメスターチケット(Semesterticket)の代金などが含まれています。これらすべて合わせて、多くても1セメスター500€ぐらいです。
ゼメスターチケットに関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
ほとんどの国立大学には学費がない
ドイツの国立大学に通う予定のみなさんは、ドイツ国籍、外国籍関係なく、基本的に学費を払うことはありません。
2020年11月現在での例外は、
- Baden-Württemberg州全域の大学、
- Niedersachsen州、Rheinland-Pfalz州、Saarland州、Sachsen州、Sachsen-Anhalt州、Türingen州の大学院修士課程以上
となっています。参照元はこちら
私立大学では、月極め、もしくはセメスターごとに学費が設定されているので、各大学のホームページで「Studiengebühren」「Studienkosten」などのキーワードで検索して調べましょう。
入学の意思は早めに伝えよう
入学の意思表示と、Semesterbeitragの振り込みは通知後1週間以内に済ませましょう。特にuni-assist上で選抜ありとされていた学部では、合格者から一定期間反応がないと、次の候補者にそのポストを回してしまうパターンがあります。
せっかく合格したのに、そんなもったいないことできないですよね?
今までの苦労を思い返して!
複数の志望大学から選択するという決断
ただ、第一志望の大学、学部からの通知がなかなか来なくて身動きが取れない方もいらっしゃるかと思われます。実は僕もこのパターンでした。先に第二志望から合格通知が来て、それでも第一志望からの合否を待つかどうか、という心臓に悪い駆け引きをしなければいけませんでした。
幸いこの第一志望からの合格通知は第二志望の通知が届いてから1週間以内に届いたので、悩んだ時間はそんなに長くはありませんでしたが、いろんなことを考えたことを思い出します。
こういうケースにはまった方は、ここまで頑張って成功したにもかかわらず、それでもまだ何かを捨てなければならないことを思い知るでしょう。選んだ道に進むことを後悔しないように、としか言えなくて申し訳ありません。
また一方で、一番行きたかったというわけでなくても、これから身になることは数え切れないほど待っています。だから、きっと大丈夫(嵐)
入学証明書が届いたら無事入学!
大学が合格者の署名入り入学許可証とSemesterbeitrag(+学費)の入金を確認したら、入学証明書(Immatrikulationsbestätigung)が届きます。
これをもって、ドイツの大学入学が正式に認められました!
今までの苦労とこの喜びをかみしめながら、ドイツ行きの準備を着々と進めましょう。
合格したら、こちらの記事を参考に準備を進めることもおすすめします。
2.仮合格
語学力、もしくは志望していた学部に必要な予備知識を出願締め切りまでに十分に証明できなくても、仮の入学許可証が届くことがあります。こちらも合格者と同じように、入学の意思を表明しなければいけません。
それと同時に、セメスターが始まるまでに、出願時不足していたどの能力を証明するべきかという案内も同封されてきます。ドイツに飛び立つまでにそれらを埋め合わせる試験などを受ける方は、そちらに注力しましょう。
不足していたのがドイツ語なら大学主催のDSHの招待状、専攻のための予備知識なら補習校(Feststellungsprüfung/Studienkolleg)への入学案内状が同封されていることもあります。
補習校への入学案内状、もしくは大学入学を目的としたドイツ国内の語学学校入学証明書(3か月以上のコース)があれば、大学入学準備ビザ(Aufenthaltserlaubnis zur Studienvorbereitung)を申請することが可能です。
つまり、この状態でもドイツに行くことはできるし、まだ入学の可能性が残されています。
今すぐ完全な形でとはいきませんが、チャンスを活かせるのなら、それに賭けてみてはいかがでしょうか。
3.不合格
残念ながら、入学は全ての出願者に許可されるものではありません。皆さんはここまで悔いのないように準備してきたかと思います。まずはそんな自分を労ってあげましょう。
複数の大学、学部に応募した方は、結果がまだ出ていないところに合格するように願掛けしに行きませんか?どうせできることはないのです。それなら神様に頼んでも損はありません!
補欠合格の可能性?
ただ、学部によってはウェイティングリストを作成して、追加合格者の選考をし直すこともあります。これは元々の合格者が入学の意思を示さず、欠員が出てしまった穴埋めで、リストの上位にいる人たちを繰り上げで合格させるシステムです。※ドイツ国内全ての大学、学部で行われているわけではありません。
そのシステムがあるからと言って、自分がリストのどこら辺にいるかは守秘義務から教えられることはありません。当然ながら、リストには外国人出願者だけでなく、ドイツ人も並んでいます。忘れたころに声がかかるかもしれない、という程度に考えておいてください。
ここで一区切り
とにかく、泣いても笑ってもこうして結果が出た以上、そこからどうすればいいのかはそれぞれに違います。どんな形であれ、新しいスタート地点に立って進んでいきましょう。
次回は、今までの大学出願の流れをまとめたフローチャートをパターン別にご紹介します。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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