さぁドイツの大学の学部に出願しよう、と決めるとまず頭に浮かぶのは、「ドイツ語ってどれだけ扱えるようになる必要があるの?」という疑問だと思います。
ほとんどの大学ではCEFRで言うところのC1の能力証明が出願の最低条件になっています。
ドイツ語は授業でもメインに使用される以前に、日常生活でも支障のないレベルが必要です。なので、ドイツ語に全く手をつけずに、ドイツで学生になるのは相当厳しいと思ってください。
試験は主に4種類
ドイツの大学が認めているドイツ語の能力試験は、ゲーテインスティテュート(Goethe Institut)が主催するテスト、TestDaF、DSH、Telcの4種類です。
2020年6月現在、日本で行われているドイツ語能力検定試験(独検)は、CEFRとの明確な紐づけがなされておらず、ドイツの大学出願に有効な能力証明としては認められていません。
こちらが上記4種類の試験をまとめた早見表です。(2023年3月現在)
機関名 | ゲーテインスティテュート | TestDaF | DSH | telc | |
試験の名称 | Goethe Zertifikat C1 | TestDaF | DSH | Telc Deutsch C1 Hochschule | |
日本での受験可否 | 〇(東京、大阪のゲーテオフィス) | 〇(東京ゲーテオフィス、埼玉獨協大学) | × | × | |
時間配分 | 読解 | 70分 | 60分 | 各大学で異なります | 90分 |
聴解 | 約40分 | 40分 | 40分 | ||
作文 | 80分 | 60分 | 70分 | ||
会話 | ~15分 | 35分 | 約20分 | ||
申込料金 | 29,000円(外部受験者) 22,000円(ゲーテ受講者) | 210€(クレジットカードユーロ決済) | 70~150€ | 150€+α(ギリギリに申し込んだとき) | |
教材 | ゲーテの準備コース 練習問題(ダウンロード可) テーマ別問題集 他社版試験問題集 | 試験問題集 模試5回分 ダウンロード版模試(2回分) オンライン授業 | ドイツの大学、または語学学校での準備コース 市販の試験問題集 一部大学のDSH過去問(ダウンロード可) | CD付き教科書 ヒント+小問題集 試験問題集 模試1回分(ダウンロード可) 模試5回分(ダウンロード可、有料版もあり) 専用アプリ |
どうでしょうか。ざっと見ただけでも結構違いがあるんです。各試験の説明は、以下のリンク先に飛んでもらったら詳しく載せているので、そちらをご参照ください。
ドイツの大学が認めるドイツ語の資格試験① ゲーテのコースでしっかり準備「Goethe-Zertifikat C1」
日独文化交流機関、ゲーテインスティテュートでは、ドイツ語普及の目的でドイツ政府公認の語学試験を開催しています。その中でも、ドイツの大学に出願するのに必要な「Goethe-Zertifikat C1」について解説しています。
ドイツの大学が認めるドイツ語の資格試験② 自主勉が得意ならこっち「TestDaF」
ドイツの大学に出願するのに必要なドイツ語試験の一つである、TestDaFについて解説しています。日本でも受験可能なので、ゲーテインスティテュートの語学試験と同様ばっちり準備ができます。
ドイツの大学が認めるドイツ語の資格試験③ ドイツの大学が自主制作する「DSH」
ドイツの大学に入学するために必要なドイツ語試験の一つ、「DSH」について解説しています。既にドイツにいて、大学に入りたいと思うなら、DSHは間違いなく受験するテスト候補の一つに数えられます。
ドイツの大学が認めるドイツ語の資格試験④ 教材の充実度なら一番!「telc」
ドイツにいることで受験可能となる、大学受験向けのドイツ語試験、「telc Deutsch C1 Hochschule」について解説しています。
スケジュール管理が大事!
ちなみに僕はこのうちTestDaFを受験して、1年ぐらいかけて合格しました。この時は日本で土日勤務もある仕事をしていたので、試験日程にどうしても行けなかったりすることもありました。
学生のみなさんなら、バイトや本来の授業のスケジュールを、社会人のみなさんなら、仕事の休みをうまく調整してしっかり準備しましょう。出願過程の中で、やっぱりドイツ語試験に合格するまでが一番時間も頭も使います。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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