ドイツの大学に出願し、見事合格した皆さん、改めておめでとうございます!これから迎える新生活に期待と不安でよく分からない感情を抱えているかと思います。
そのままドイツに向かってもいいのですが、到着してからなるべくスムーズに事を進められるように、やっておいた方がいいちょっとした手続きを数点さらっとご紹介します。また、家探し、運転免許書き換え、国際学生証、自炊力向上についてはまた別の記事で詳しく解説するので、そちらも合わせてどうぞ。
備えあればなんちゃらというやつです。
皆さん各々状況に合わせて、できる範囲でやっていただいて結構ですが、僕なりに優先順位をつけて、最重要の”Must“、おすすめの”Better“、余裕があればやっておくべき”Preferable”の3段階に分けてみました。ある程度目安になるかと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ドイツの住居探し
優先度:Must
これはもうマジで何が何でも是非を問わず四の五の言わずにトッププライオリティで始めましょう(しつこい)。
家を見つけるのはドイツ人学生でさえもかなり手を焼くことになります。
入学許可証が手に入ったら、まずは大学生協(Studentenwerk)の学生寮入居の申し込みをしましょう。早ければ早いほど入学前にチャンスが回ってくる可能性が上がります。そのほか、生協が提携を結んでいる大家さんが貸し出している部屋のリストなども見られるかもしれません。詳しくは下の通り、別記事で解説していきます。
2.銀行口座の開設
優先度:Must
これは僕が学生をしていた時にはなかった制度ですが、外国人学生が滞在許可を申請するために普通預金ではなく専用のSperrkontoという種類の銀行口座を開設しないといけないようです。
日本人でも、長期滞在許可申請に必要とされ、ドイツに着いてからでは時間がかかりすぎてしまう恐れがあるので、入学証明書をもらったらすぐに口座を開設しに行きましょう。
詳しい説明はこちらの記事をご参照ください。
3.ドイツ語、英語の勉強
優先度:Must
言わずもがなですよね。先に脅しておきましょう。
授業のドイツ語は語学テストの比じゃないです。
日本にいるうちにできることは限られていますが、それでも今まで使ってきた教材、オンラインのドイツ語雑誌の記事、YouTubeなどを活用して毎日ドイツ語に触れる環境自体は整えられます。1日30分でもいいです。まったくやらなかったという日を作らないように心がけましょう。
英語も同様に重要です。入学資格に英語の語学力証明があったなら、授業でも英語を使う機会があるということです。なので、これも1日最低30分、出国までに毎日続けましょう。
4.自炊力向上
優先度:Better/Must
僕は個人的にMustにしたいところですが、ドイツの食べ物が口にあって、毎日でも行けるという方は必ずしもやっておくべきというほどにもならないかもしれません。(太った痩せたに関しては一切責任持てませんのであしからず★)
メリットを平たく言うと、節約できるし、パーティにも参加しやすいので、料理できるようになれば得しかないということです。
僕の体験記も交えた記事はこちらになります。
5.同級生探し
優先度:Better/Must
これから始まるドイツでのキャンパスライフ、どんな人と過ごすのかわくわくしたり、不安になったりしますよね。もちろん友達だってできるなら欲しい。さらに、ドイツでは文理問わず日本よりはるかにグループワークで作業することが多いので、クラスに馴染めた方が後々楽なんです。
学校やクラスのことをSNSや、海外からの留学生をサポートするERASMUSでちょっと調べて、入れそうなグループがあったら自己紹介しておいて、交流を深める機会を作りましょう。
6.クレジットカード
優先度:Better
旅行に行くための(格安)飛行機、電車、遠距離バスを予約するときのオンライン決済にクレジットカードが使えると結構便利です。発行は申請後すぐできるというわけではないので、日本を出る前に欲しいということであれば、これも時間に余裕をもって行動しましょう。
まぁこれは急がなくても、ドイツで銀行口座を開設すればそこにつなげてクレジットカードを作るという手もありますし、クレジットカードに対応したドイツのオンラインバンキングも選択肢としてありです。
uni-assistの審査料金をクレジットで払った人はそれを使ってもOK。(残高には気をつけてください。)
7.退去届
優先度:Better
居住している自治体に退去届を申請すると、海外在住時の住民税、国民年金の支払い義務を回避することができます。
国民年金に関しては任意加入も勧められるので、どちらがいいかをご自分で判断して手続きを進めてください。どちらにしろ、年金手帳はマストで、年金の支払いを継続するなら、口座振替の場合は通帳と通帳の届出印、クレジットでの納付の場合はクレジットカードを持参することになります。
参照元はこちら
8.国際学生証の作成
優先度:Preferable
ドイツ国外に旅行して、学割を利用したいときに便利です。ドイツの学生証は当然ながらドイツ語表記がありますが、裏面などに英語バージョンがあるとは限りません。そこで活躍するのが、非営利団体ISICが発行している国際学生証です。
日本でも、ドイツの大学の在学証明書(Immatrikulationsbescheinigung)があれば、入学1か月前から申請可能です。ドイツに来て、授業が始まるまでに時間があるから旅行したいという方にはお勧めです。
それが間に合わなくても、ドイツの大学にある学生団体、ASTAで申請することもできるので、急がなくても大丈夫です。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
9.運転免許の一時的な書き換え
優先度:Preferable
ドイツに6か月以上いるなら、公共交通機関を利用するほかに、レンタカーなどを使って旅行したい、という方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、ドイツ国内でレンタカーを運転できれば電車やバスで行きにくいような観光地にもすいすい行けることも多いです。
しかもドイツの高速道路、アウトバーンの制限速度は日本よりもはるかに高い=速く走れるから、車の利便性も実感しやすいでしょう。日本でよく車を運転するから、ドイツでも同じようにしたい、という方は考えておいて損はないです。
※ドイツ人の運転は結構荒いので、運転に関しては細心の注意を払い、慌てず対処しましょう。
ほんまに講習受けたんかっていう人もいます。マジで捕まればいいのに。
書き換えについての解説はこちらをご覧ください。
10.予防接種、及び手帳の発行
優先度:Preferable
ドイツに長い期間いるなら、やっぱりドイツ国内は旅行してみたいですよね。そんな中、万一病院に運ばれて、何かのワクチンを打たなければならない、ということになった場合を想定してみましょう。WHO発行の手帳があればドイツ人医師も皆さんにどのワクチン類を打てばいいのかが一目でわかります。
とはいえ特に手帳がなくても、重篤な病気にならない限りドイツ国内で提示を求められることはありません。ちょっとネットで調べてみたのですが、この手帳を日本国内の病院が発行するといったはっきりした情報があまり見受けられませんでした。手帳の発行については有料、無料が訪ねる病院によって変わってくるのでご注意ください。
また手帳でなくても、日本を発つ前に受けた予防接種に関しては、英文でその証明書を発行してくれる医療機関はあるようなので、それを済ませておくだけでも十分効果はあると思います。その際、予防接種の記録が載った母子手帳、パスポートなどの身分証明書を持参してください。
一応情報として、ドイツでは日本で義務付けられている予防接種に加えて、B型肝炎(Hepatitis B)と、ダニ媒介脳炎/中部ヨーロッパ脳炎ウイルス(Tick-borne encephalitis 感染区域のポーランドに接しているので念のため)が本来受けるべきものとして指定されています。僕は特にそれを気にせず身一つでドイツに来ましたが、不安なら日本にいるうちに受けておいてもいいと思います。予防接種は各自己負担です。
11.遊べ!!!!!
優先度:MUST
皆さんが日本でやり残していることは何ですか?
会いたい人がいますよね?
行きたい場所がありますよね?
食べたいものがありますよね?
買いたいものがありますよね?
全部は無理かもしれませんが、できる限りこなして悔いを残さないようにしましょう。しばらく日本には戻ってこれないのです。やらにゃ損そん。
辛いときにそれらを思い出して元気をもらうのもありです。
もうしばらくええわって思うぐらい満喫しよう!
自分のできる範囲で
と、いうわけで11ヶ条と称してお勧め前準備を紹介してきましたが、時間的に全部は難しいという方がほとんどだと思います。だからいっぱいいっぱいにならない程度で!これでへばってしまってはこの先体がもちません。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
別のブログも読んでいただけたらうれしいです。
んでは、また~。
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